|
|
|
= 診療時間のご案内 =
|
= 休診日のご案内 =
2024年 10月
|
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
1 |
|
3 |
4 |
5 |
|
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
|
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
|
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
:休診日 青:本日
2024年 11月
|
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
1 |
2 |
|
|
5 |
|
7 |
8 |
9 |
|
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
|
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
三河島歯科クリニック
TEL: 03-3803-4618(受付)
※ご予約・お問い合わせ
〒116-0002
東京都荒川区荒川3-61-4 ハイシティ日暮里東2階206 |
|
|
※当院の使用材料はすべて国内メーカー品です。
※すべての製作物は国内の歯科技工所、または院内自家技工によります。
かぶせ物・差し歯(冠・クラウン) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
銀歯
|
約2,000~ 6,000円/本 |
25,000~ 35,000円/本
(金属量による) 保証2年 |
保険で定められ、厚生労働省に指定された材料である12%金銀パラジウム合金、または銀合金を使用した冠になります。
白い材料と違い、金属が部分的に破損することはなく高耐久です。ただ、一般的に使用される12%金銀パラジウム合金は天然歯よりも硬く、あまり摩耗もしないため、年月が経つと咬み合せが周囲と比べ相対的に強くなり、銀歯を入れた歯や、その咬み合せの向かいの歯に負担をかけてしまう傾向があります。また銀歯の継ぎ目部分には、年月とともに段差や隙間ができやすくなります。(銀歯の硬さに負けて、継ぎ目の歯質が徐々に欠けてくるからです。) 特に「咬む力」の強い方、「くいしばり」や「歯ぎしり」の強い方では問題が起きやすく、定期検診による咬み合せチェックをしっかり行うなどの注意が必要です。
尚、ほとんどの白い材料の冠は、歯の厚みや高さが十分に確保できない条件の歯には強度不足になるため不向きですが、金属冠は強度があるためそのような場合に適しています。
|
ゴールド・クラウン (金歯)
|
× |
10~15万円/本
(金属量による) 保証5年 |
当院では症例ごとに必要な強度を考慮して、18K~20Kの金合金を使用しています。ほとんど腐蝕せず、生体安全性の高い金属です。
白い材料と違い、金属が部分的に破損することはなく高耐久です。またゴールドは天然歯に近い適度な硬さがあり、適度に摩耗してくれるため、ゴールドクラウンを入れた歯や、その噛み合せの向かいの歯に負担をかけにくいという、最大の利点があります。そのため「咬む力」の強い方、「くいしばり」や「歯ぎしり」の強い方には特に適しています。また、ゴールドは鋳造精度がとても高く歯に密着し、適度な硬さのため、年月が経っても冠の継ぎ目部分に段差や隙間ができにくい利点もあります(つまり境目からの虫歯ができにくくなります)。歯科においては昔から伝統的に変わらず、耐久性だけを考えるのであれば今でも奥歯には一番の材料と言えると思います。
尚、ほとんどの白い材料の冠は、歯の厚みや高さが十分に確保できない条件の歯には強度不足になるため不向きですが、金属冠は強度があるためそのような場合に適しています。その中でもゴールドは耐久性の点で最適です。
見た目では白い材料に劣りますが、天然歯というのは元々黄色味ががっていることが多いため、黒光りしてしまう「銀歯」に比べればゴールド色は目立ちにくくなります。
|
硬質レジン前装冠
|
約3,000~ 9,000円/本
(前歯のみ可) |
50,000円/本 保証2年 |
銀歯の外側の一部分に白いレジン(プラスチック樹脂)を貼り付けた構造になっています。色調や透明感・光沢などの表現力はセラミックに比べ大きく劣りますので、周囲の歯と同じような色調に合わせるのには向いていません。また、レジン自体の強度があまりないため補強の必要があり、目立ちにくい裏側や噛み合わせる面の大部分は金属になります。
前から3番目の歯までには保険適用が可能。奥歯では基本的に保険適用外になりますが、2016年4月からブリッジ支台歯の場合に限り4番目(第一小臼歯)まで保険が適用されるようになりました。
レジン(プラスチック樹脂)は、歯垢や色素が付着しやすく、天然歯よりも軟らかい材料で、磨耗したり、劣化・変色しやすい材料です。レジン部分が破損することもあります。多くの場合、経年的に劣化・変色して黄褐色化します。またレジンは咀嚼や歯ブラシなどで摩耗し金属が表面に露出してくることもあります。
年月が経ち、もし歯ぐきが痩せて冠の継ぎ目が露出してきた場合、内面に金属を使用しているために継ぎ目が黒ずんで見えます。
内側の金属には、12%金銀パラジウム合金を使用します。そのため銀歯同様、冠の継ぎ目部分には、年月とともに段差や隙間ができやすくなります。(内面の金属の硬さに負けて、継ぎ目の歯質が徐々に欠けてくるからです。)
|
CAD/CAM冠
(オール・ハイブリッド・レジン)
|
約3,000~ 9,000円/本
(小臼歯と条件付き第一大臼歯のみ可) |
35,000円/本
(前歯・小臼歯に可)
保証1年
※即日製作・即日装着は+2万円(要事前予約) |
ハイブリッドレジンは、硬質レジンよりも物性を改善したレジン(プラスチック樹脂)です。強度がアップしており、金属を併用しなくともハイブリッドレジンのみで単独冠を作ることができます。ただ、やはり金属の裏打ちがないと、強い咬合力に対しては耐え切れず破損・脱落しやすくなります。金属を用いる「硬質レジン前装冠」に比べると強度は大きく劣ります。
CAD/CAM冠は、白いハイブリッドレジンのブロック材から、CAD/CAMシステムを用いた機械加工による削り出しで製作した冠です。金属を使用しません。2014年4月から小臼歯単独冠にのみ保険適用になりました。また2016年4月からは、歯科用金属に対しアレルギーがある場合にのみ、大臼歯単独冠にも保険が適用されるようになりました(予め医科からの診療情報提供書が必要です)。ただし大臼歯については絶対的な強度不足により破損・脱落しやすくなります。金属アレルギー症状が治まるまでの仮歯のようなものと考えていただいた方が宜しいかもしれません。
ハイブリッドレジンは硬質レジンよりも物性が強化されていますが、レジン成分が含まれていますので、経年的な磨耗、劣化・変色はある程度起こります。強い力がかかれば破損することもあります。
色調に種類はあるものの、すべて白系の均一色になっていて、細やかな色調表現はできません。例えば、天然歯の根元と先端で色合いが異なるような場合には、それを表現することはできませんし、周囲の歯と同じような色調に合わせるのには向いていません。常に単一で均一な色調になります。尚、歯の土台に金属が使われていたり、土台の変色が強い場合、中の土台の色が透けやすいことがあります。その際はかぶせる前にあらかじめ、中の土台(コア)をレジンコアなどにやり直したりする必要性が生じる場合があります。
天然歯よりも硬いセラミックと違い、ハイブリッドレジンは天然歯の硬さに近く、適度に摩耗してくれるため、咬み合せの向かいの歯や周囲の歯に負担をかけにくいという利点があります。
年月が経ち、もし歯ぐきが痩せて冠の継ぎ目が露出してきた場合でも、内面に金属を使用していないため、継ぎ目が黒ずみにくくなっています。
尚、歯の厚みや高さが適切に確保できない条件の歯には、強度不足になるためCAD/CAM冠は不向きです。また、歯冠が長すぎる場合にも適用できません。噛み合わせが悪かったり、「食いしばり」や「歯ぎしり」の癖のある方にも適しません。短期間での脱落や全破損を起こします。
他の材料と違い、CAD/CAM冠は1本単位の単独冠のみ作ることができます。隣接する歯と連結したり、ブリッジにはできません。
ハイブリッドレジンだけの単体材料なため、生体安全性が比較的高く、金属アレルギーの方にも安心して使用することができます。
|
①ハイブリッド・レジン前装冠/
②ハイブリッド・レジン冠
|
× |
55,000~70,000円/本
(金属の種類・量による) 保証3年 |
機械加工のCAD/CAM冠とは違い、歯科技工士が全行程を手作業でオーダーメイドしたハイブリッドレジン冠です。CAD/CAM冠では均一色しかなかった物が、こちらでは調色による色彩表現がある程度は可能です。ただし透明感が出にくく、表現力の幅はセラミックに劣ります。周囲の歯と同じような色調に合わせるのには向いていません。
当院では2つのタイプがあります。
①金属冠の外側に、レジンに高密度セラミックを配合した白いハイブリッドレジンを貼り付けた構造のもの。金属を使用するため、CAD/CAM冠よりも強度がアップしますので、一番奥の大臼歯まで適用できます。
②金属を一切使用せず、ハイブリッドレジンのみで構成されたもの。①に比べて強度は劣りますので、小臼歯までの適用となりますが、金属色を遮蔽する必要がなくハイブリッドレジンの色調をよりダイレクトに生かすことができるため、審美性が少しアップします。また、金属アレルギーの方にも使用できるようになります。強度はCAD/CAM冠と同等です。
セラミックには及びませんが、ハイブリッドレジンは保険適用の硬質レジンよりも強度が改善されています。そのため噛み合せの面まで白く被うことが可能です。ただし、レジン成分が含まれていますので、経年的な磨耗、劣化・変色はある程度起こります。強い力がかかればレジン部分が破損することもあります。
天然歯よりも硬いセラミックと違い、ハイブリッドレジンは天然歯の硬さに近く、適度に摩耗してくれるため、、咬み合わせる面まで白く被った場合には、咬み合せの向かいの歯や周囲の歯に負担をかけにくくなるという利点があります。そのため噛み合わせの悪い方、「咬む力」の強い方、「食いしばり」や「歯ぎしり」の強い方にとって、強度と審美性のバランスを考慮すると白い材料の中では最も適していると思います。
年月が経ち、もし歯ぐきが痩せて冠の継ぎ目が露出してきた場合、①のタイプでは内面に金属を使用しているために継ぎ目が黒ずんで見えます。②のタイプでは黒ずみにくくなっています。
当院では内側の金属には、12%金銀パラジウム合金、または18Kの金合金を使用しています。
|
メタルボンド・セラミック冠
|
× |
120,000円/本 保証4年 |
金属冠の外側に審美性に優れる長石系セラミックを貼り付けた構造になっています。セラミックはレジン系材料よりも色調や質感などの表現力に優れ、より天然歯に近い自然な見た目にすることができます。またセラミックは強度があるため、裏側の大部分までも白くすることができます(裏側の一部は金属が露出します)。
セラミックはレジン系のものに比べて審美性に優れ、金属を含めた全歯科材料の中で最も歯垢(プラーク)が付着しにくく汚れにくいというメリットがあります。また、周囲の歯肉との親和性が高く、歯肉が痩せにくいメリットもあります。また、レジンと違いセラミックは経年的に磨耗したり、劣化・変色しにくい材料です。レジンよりも強度はありますが、あまりに強い力がかかればセラミックが破損することはあります。
セラミックは天然歯よりも表面が硬く、さらにはどんな歯科用金属よりも表面が硬いため、噛み合わせる面まで白く被った場合、その歯自身や噛み合せの向かいの歯に負担をかけやすいというデメリットがあります。そのため噛み合わせが悪かったり、「咬む力」の強い方、「食いしばり」や「歯ぎしり」の強い方にとって、歯を全面的に白くセラミックで被うことは、、あまり適した方法ではないと言えます。セラミック部分が破損しやすくなってしまいます。そのような場合には、審美性は犠牲にはなりますが、メタルボンド冠の咬み合わせる面と裏側だけは金属にする方法や、セラミックをやめてハイブリッド・レジン冠を選択する方法があります。セラミックよりも金属やハイブリッドレジンの方が表面が軟らかく、歯に負担をかけにくいからです。
尚、歯の厚みや高さが十分に確保できない条件の歯には、強度不足になるためメタルボンド冠は不向きです。貼り付けたセラミック部分が破損しやすくなります。
年月が経ち、もし歯ぐきが痩せて冠の継ぎ目が露出してきた場合、内面に金属を使用しているために継ぎ目が黒ずんで見えます。
当院では内側の金属に、貴金属が含まれていないノンプレシャスメタルは使用せず、金・白金が高カラットで含まれるセミプレシャス~プレシャス・メタルを使用しています。ほとんど腐蝕せず、形態精度が高く、生体安全性の高い金属です。
現在、より審美性の高いオールセラミック冠が選択肢としてあるため、従来からあるメタルボンド冠と使い分ける必要がでてきました。メタルボンド冠の良い所は、歯質と接する部分をすべて内面の金合金にすることができる点です。金合金は歯質との密着精度が高く、しかも硬すぎないため、歯質に優しいと言えます。具体的には、より硬いオールセラミック冠に比べ、冠の継ぎ目部分に段差や隙間ができにくくなります。そのため長期的に見れば、メタルボンド冠の方が咬合力のかかる歯、とりわけ奥歯に向いています。また特に大きなブリッジでは、単独冠よりも負担がかかり、適合精度も要求されるため、やはり長期的に見れば金属を使用したメタルボンド冠の方が長期的予後は期待できると思います。
|
ジルコニアボンド
・オールセラミック冠
|
× |
80,000円/本 保証5年 |
高強度セラミックであるジルコニアを内部の冠に用い、その外側に審美性に優れる長石系セラミックを貼り付けた多層構造になっていて、金属を一切使用せずとも、高い強度があります。メタルボンド冠よりも光の透過率が高く、透き通るような透明感を表現できます。最も天然歯に近い優れた審美性を備えている冠になります。冠全体としての強度はメタルボンド冠とほぼ同等です。
透明感が強いため、中の土台の色が透けやすいことがあります。その際はかぶせる前にあらかじめ、中の土台(コア)をやり直したり、土台の歯質部分をホワイトニングする必要性が生じる場合があります。
セラミックはレジン系のものに比べて審美性に優れ、全歯科材料の中で最も歯垢(プラーク)が付着しにくく汚れにくいというメリットがあります。また、周囲の歯肉との親和性が高く、歯肉が痩せにくいメリットもあります。
しかし反面、セラミックは天然歯よりも硬く、さらに一般的な歯科用金属よりも硬いため、その歯自身や咬み合せの向かいの歯に負担をかけやすいというデメリットがあります。そのため噛み合わせの悪いケース、「咬む力」の強い方、「食いしばり」や「歯ぎしり」の強い方にとって、歯を全面的に白くセラミックで被うことは、、あまり適した方法ではないと言えます。そのようなケースには、審美性は犠牲になりますが、ハイブリッド・レジン冠や、金属部分で咬み合わせるタイプのメタルボンド冠の方が向いています。
尚、歯の厚みや高さが十分に確保できない条件の歯には、強度不足になるためジルコニアボンド冠は不向きです。破損しやすくなります。
年月が経ち、もし歯ぐきが痩せて冠の継ぎ目が露出してきた場合でも、内面に金属を使用していないため、継ぎ目が黒ずみにくくなっています。
セラミックだけの単体材料なため、生体安全性が最も高く、金属アレルギーの方にも安心して使用することができます。
ジルコニア・オールセラミック冠と従来からあるメタルボンド冠との使い分けについてですが、オールセラミック冠は硬すぎる点に注意が必要です。その硬さに歯質が負け徐々に欠けてきてしまい、冠の継ぎ目部分に段差や隙間ができやすくなります。そのため長期的に見れば、咬合力が強くかからない歯、とりわけ審美性の重視される前歯や小臼歯に向いています。
|
オール・ジルコニア冠
(ガラスセラミック・コーティング仕上げ)
|
× |
50,000円/本 保証5年 |
高強度セラミックであるジルコニアのみで作られた冠で、金属を一切使用せずとも、高い強度があります。メタルボンド冠やジルコニアボンド冠と違い、色調や質感に優れる長石系セラミックを貼り付けていない構造のため天然歯のような見栄えにはならず、周囲の歯と同じような色調に合わせるのには向いていません。透明感が乏しく白系の均一色で、天然歯にはない真珠のようなやや不自然な光沢感があります。セラミック用着色剤で色調を少し調整できる程度で、細やかな色調表現などはできません。基本的に深みのある色調にはならないため前歯には適さず、主に「奥歯で細かな見栄えは妥協しても丈夫で白いものがいい」というニーズに適しています。ただ当院では2017年7月現在、ジルコニア冠の表面に特殊なガラスセラミックで薄くコーティングする仕上げを行えるようになりましたので、以前までに比べてやや透明感が出るようになり、不自然な光沢感はかなり改善されました。
メリットとしては、レジンと違いセラミックは経年的に磨耗したり、劣化・変色しにくい材料であること。また冠全体としての強度はメタルボンド冠やジルコニアボンド冠よりも優れていますので、特にジルコニアボンドの連結冠やブリッジのうち目立たない奥歯の方だけはオールジルコニア冠にして費用を抑えるといった使い方があります。
また、歯の厚みや高さが適切に確保できない条件の奥歯には、本来であれば金属冠が最適なのですが、それでもどうしても白い歯にしたいといった場合には、強度のあるオールジルコニア冠が適しています。
|
オール・セラミック冠
(IPS e.max使用)
|
× |
【前歯】
55,000円/本
【小臼歯】
45,000円/本
保証3年
※即日製作・即日装着は+2万円(要事前予約) |
ニケイ酸リチウムから作られたセラミック冠で、金属を一切使用しません。高い強度がありますが、ジルコニアセラミックには劣り(約1/3の強度)、大臼歯には向きません。メタルボンド冠やジルコニアボンド冠と違い、色調や質感に優れる長石系セラミックを貼り付けていない構造のため天然歯のような見栄えにはなりませんが、ジルコニアボンド冠よりは透明感があり不自然な光沢感もありません。しかし基本は白系の均一色で、深みのある色調表現などはできないため、周囲の歯と同じ色調に合わせるのには向きません。ただ数種類の色調を選ぶことができ、着色剤で微調整が可能なため、透明感の乏しいオールジルコニア冠に比べると審美性に優れます。適用対象は主に小臼歯で、厳密な色合わせが不要な場合の前歯にも適用できます。
メタルボンド冠やジルコニアボンド冠、オールジルコニア冠と比べ強度は劣ります。当院のセラミック系の中では最も破損しやすい冠ですが、きちんと条件を満たした小臼歯・前歯の単独冠であれば、そう簡単に壊れるものではありません。ハイブリッドレジンのCAD/CAM冠よりは遥かに強度があります(約2-3倍)。尚、このオールセラミック冠による連結冠やブリッジの場合は非常に破損しやすく、当院ではお勧めしていません。
オールジルコニア冠と比べある程度の透明感があるため、中の土台の色が透けやすいことがあります。その際はかぶせる前にあらかじめ、中の土台(コア)をやり直したり、土台の歯質部分をホワイトニングする必要性が生じる場合があります。
メリットとしては、レジンと違いセラミックは経年的に磨耗したり、劣化・変色しにくい材料であること、そしてセラミック冠の中では最も安価に製作できることです。
尚、歯の厚みや高さが適切に確保できない条件の歯には、強度不足になるためオールセラミック冠は不向きです。非常に破損しやすくなります。
当院では材料に実績のある【IPS e.max】を使用しています。
|
プロビジョナルレストレーション
(ハイクラス仮歯) |
× |
3,500円/本
保証なし
|
グラスファイバーで補強されたエポキシ樹脂をCAD/CAMにより削り出して製作する、耐久性の高い精密な仮歯。多数の歯が崩壊し噛み合わせがズレてしまっているときなど、治療が長期間に渡るケースではベストな選択肢となることがあります。一般的な仮歯に比べて、強度が高く、材質劣化しにくい材料を使用します。
こちらの仮歯を入れた場合には保険制度上の規則により、その後の歯冠補綴物は保険適用外となります。 |
仮歯 |
約100~ 900円/1ユニット |
【新規製作】
2,500円/本
【修理】
2,000円/1箇所
【再仮着】
1,500円/1ピース ※初診の場合は上記の他に+2,000円の追加費用がかかります |
即時重合アクリルレジンにより製作する一般的な仮歯。摩耗しやすく破折しやすいため、長期耐久性はありません。
保険治療で歯型をとった後に製作する場合には保険適用となりますが、それ以外のケースでは保険適用外となります。例えば、
- 歯型をとるのに先立って早く仮歯を入れて欲しい
- 他院で作った仮歯が壊れてしまったので修理して付け直して欲しい
- 他院で作った仮歯が取れてしまったので付け直して欲しい
上記のケースなどでは自費診療扱いとなります。 |
|
|
詰め物(インレー / アンレー) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
銀歯
|
約1,200~ 3,500円/本 |
15,000~ 20,000円/本 保証1年 |
保険で定められ、厚生労働省に指定された材料である12%金銀パラジウム合金、または銀合金を使用した詰め物になります。
白い材料と比べ、部分的に破折することがほとんどなく高耐久です。ただ、天然歯よりも硬く、あまり摩耗もしないため、年数が経つと歯質との境界部分に段差や隙間ができやすい傾向があります。
外からの角度によっては黒光りして見えることがあります。また個人差や状況によりますが、経年的に表面が腐蝕して黒ずんだように変色することがあります。 |
ゴールド・インレー (金歯)
|
× |
5~10万円/本
(金属量による) 保証2年 |
当院では症例ごとに必要な強度を考慮して、18K~20Kの金合金または白金加金を使用しています。ほとんど腐蝕せず、生体安全性の高い金属です。
白い材料と比べ、銀歯同様 部分的に破折することがほとんどなく高耐久です。
銀歯との違いは、主に3つあります。
①鋳造性の良さからくる高い形態精度と密着性
②高い展延性(延びの良さ)からくる密着性
③天然歯に近い適度な硬さがあり、歯質と一緒に適度に摩耗してくれる
ゴールド・インレーを入れた歯や、その噛み合せの向かいの歯に負担をかけにくいという利点の他、年数が経っても歯質との境界部分に段差や隙間ができにくい利点があります(つまり境目からの虫歯ができにくくなります)。歯科においては昔から伝統的に、機能性・耐久性については一番の材料と言えると思います。
見た目では白い材料に劣りますが、天然歯というのは元々黄色味ががっていることが多いため、黒光りしてしまう「銀歯」に比べればゴールド色は目立ちにくくなります。 |
ハイブリッド・レジン・インレー
|
× |
25,000円/本
保証1年
※即日製作・即日装着は+2万円(要事前予約) |
レジンに高密度セラミックを配合した白いハイブリッド材料です。セラミックには及びませんが、ハイブリッド材料は硬質レジンよりも強度が改善されているため、単独でインレーにすることができます。ただし、レジン成分が含まれていますので、経年的な磨耗、劣化・変色はある程度起こります。強い力がかかれば破損することもあります。
ハイブリッド材料は天然歯の硬さに近く適度に摩耗してくれるため、ハイブリッド・インレーを入れた歯や、その噛み合せの向かいの歯に負担をかけにくいという利点があります。 |
強化型セラミック・インレー
|
× |
35,000円/本
保証1年
※即日製作・即日装着は+2万円(要事前予約) |
当院では材料に【IPS e.max】を使用しています。
従来型セラミックよりも高強度でありながら、天然歯に近い摩耗性を持っているため、対合歯が天然歯であったとしても歯に優しい素材となっています。
ハイブリッドレジンと違い、経年的に磨耗したり、劣化・変色しにくい材料です。ハイブリッドレジンよりも強度はありますが、あまりに強い力がかかればセラミックが破損することはあります。 |
セラミック・ラミネートベニア
|
× |
80,000円/本 保証1年 |
歯の表面をごくわずかだけ(0.3~0.5mm)削り、そこに白いセラミックの薄板を貼り付けることで、歯の色調や隙間を改善する方法です。変色歯や、歯と歯の間に少し隙間がある場合などに有効です。
健全歯の全周を大きく削り、かぶせ物を作る方法と比べると、歯の削除量が少しで済むのが最大のメリットになります。
上の前歯にのみ適用可能な治療法ですが、その他にも複数の条件があります。むし歯がないこと、過去に大きな詰め物の治療跡がないこと、歯の変色状況、歯の厚みや形態、咬み合せの関係、咬合力、歯ぎしり・くいしばりの有無など、です。これらの条件を満たしているときのみ長期的な予後(耐久性)が期待できますが、適用条件が限定されますので、治療の選択肢からは外れることが多くなります。 |
コンポジットレジン(直接法) |
約400~ 1,200円/本 |
5,000~10,000円/本
保証1年 |
|
|
|
|
|
|
|
土台(コア) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
シルバー・コア
|
約250~ 1200円/歯 |
15,000円/歯 |
コアとは、神経のない歯にかぶせ物・詰め物を作る治療の際、穴を埋め、歯質の欠損部分を補い、残存歯質を補強するために使用される材料のことです。
主に金属系とレジン系の材料に分けられますが、どの材料が適しているかは、残存歯質の状況や咬合関係、口腔内環境などによって違ってきます。歯根破折や二次的な虫歯の発生リスクなど(いずれも抜歯になってしまうことが多くなります)、それぞれに一長一短があり、絶対的な材料というものは存在しません。また、コアを作るための形成の仕方(削り方)によって、同じ材料であってもその耐久性能には大きな差が生じます。
コアは冠をかぶせてしまえば見えなくなってしまう部分ではありますが、その後の歯根の寿命や かぶせ物の耐久性にも大きな影響を与えます。さしずめコアは歯の大黒柱と言えるかと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こちらのシルバーコアは保険で定められ、厚生労働省に指定された材料である銀合金を使用した土台になります。
曲げに強いため部分的に破折することがあまりなく、コア自体の強度が十分にあることはメリットです。しかし、銀合金は天然歯根よりも硬く、クサビ効果によって歯根破折するリスクが一般的にレジンコアよりは高くなります。そのため、残存歯質があまりに薄かったり、既にクラック(亀裂)が入っていたりして弱い場合には向かない場合があります。しかし逆に残存歯質が十分にあるときには、当院で常時使用しているような歯質と金属の表面処理及び高性能なレジンセメントによって接着することで、破折のリスクは大きく低減します。
かぶせ物を長年使用していると、その接着層が徐々に剥がれてくることがあります。その剥がれてきた接着層の隙間に唾液や細菌が侵入してきた際、シルバーコアでは吸水性がなく銀イオンの抗菌性のため、コアの境界~内部で二次的な虫歯が発生しにくくなったり、たとえ虫歯になっても進行が遅くなる傾向があります。抜歯をせずに再治療が可能になる確率を高められます。これはレジン系コアにはない大きなメリットです。反面、銀合金は腐食しやすいため、その金属イオンの流出により歯根や歯ぐきの一部が黒ずんだようになることがあります。
当院では、インジウムを20%以上含み、できるだけ硬さを抑えた粘り強いタイプの銀合金を使用しています。これは銀合金の中では歯根への負担が軽く、耐腐食性が最も高いものになります。それに加え、セメントには接着力が強く歯質と一体化しやすいレジン系のものを使用することで、銀合金による強度的メリットや抗菌性を生かしつつ、歯根破折のリスクを抑えることに配慮しています。
透明感の高い素材の冠をかぶせるときには、シルバーコアの金属色が透けてしまうことがあるため、向かない場合があります。
当院では、保険外の場合には被せ物の費用に含まれます。
|
ゴールド・コア
|
× |
8~15万円/歯
(金属量による) |
当院では症例ごとに必要な強度などを考慮して、14K~18Kの金合金を使用しています。ほとんど腐蝕せず、生体安全性が高い金属です。
シルバーコア以上に、曲げに強いため部分的に破折することがほとんどなく高耐久です。
シルバーコアとの違いは、主に3つあります。
①鋳造性の良さからくる高い形態精度と密着性があることで、歯根破折のリスクが小さい。
②天然歯根に近い適度な硬さがあり、歯根破折のリスクが小さい。
③腐食しにくく、金属イオンの流出が少ない。そのため経年的な歯根や歯ぐきの黒ずみが起きにくい。
銀イオンによる抗菌性は期待できませんが、レジン系コアと違って金属系コアには吸水性がありませんので、レジン系コアよりも境界~内部で二次的な虫歯が発生しにくい傾向にあります。
透明感の高い素材の冠をかぶせるときには、コアの金属色が透けてしまうことがあるため、向かない場合があります。 |
レジン・コア
|
約200~500円/歯 |
10,000円/歯 |
レジン(樹脂)で作られたコアです。レジンだけでは強度が不足するため、内部に補強用の金属製ピン(スクリューポスト)を埋め込むことが一般的です。ただし、それでもメタルコアと比べて強度は劣るため、レジンや金属ピンが破折することがあります。歯が薄い場合や、歯質が歯肉縁下まで大きく欠損している場合、コアによって歯軸を大きく変更したい場合には向きません。
レジンコアにはゴールドコアと同様 天然歯根に近い適度な硬さがあるため、歯根破折のリスクを小さくできます。しかし同じレジン系であってもファイバーコアほどの曲げ強度はなく、最も強度の低いコアと言えます。
かぶせ物を長年使用していると、その接着層が徐々に剥がれてくることがあります。その剥がれてきた接着層の隙間に唾液や細菌が侵入してきた際、レジン成分は「吸水性」があるため、劣化してコア内部に水分が入り込むとともに、一緒に侵入した細菌が繁殖する場所にもなります。その結果、コアの境界~内部で二次的な虫歯が発生しやすくなり、しかもひとたび虫歯ができてしまうと進行が早い傾向があります。
また、金属に比べてレジンは熱膨張率が非常に大きく、天然歯根と比べてもかなり大きな数値となっています。そのため、飲食物の温度が歯に伝わることでレジンが膨張し、コア本体を歯根に接着しているセメント(接着層)が剥がれてくることがあります。そしてコアごと外れて脱落してきたり、隙間から二次的な虫歯が発生しやすくなったりします。
白っぽい色調のコアなため、透明感のある素材の かぶせ物(冠)には比較的向いています。(例えばジルコニア・オールセラミック冠、CAD/CAM冠、ハイブリッド・セラミック冠の場合に。) しかし金属ピンによる金属色が暗い影になって若干残るため、ファイバーコアほどの審美性はありません。
金属系コアと違い、金属イオンの流出により歯根や歯ぐきの一部が黒ずむことがほとんどありません。しかしながら黒ずむことは無いにしても、100%金属イオンの流出が無いとは言い切れず、金属アレルギーの方には使用できません。
当院では、保険外の場合には被せ物の費用に含まれます。
|
ファイバー・コア
(ファイバーポスト・レジン・コア)
|
約250~1200円/歯 |
10,000円/歯 |
ガラス繊維の束をレジン(樹脂)で固めた補強用ポストをファイバーポストと呼びます。これをレジンコア内部に入れることで、強度などの物性を改善したコアになります。ただし、上記レジンコアよりは強度が優れていますが、メタルコアに比べると強度は劣ります。歯冠が薄すぎる場合や、歯質が歯肉縁下まで大きく欠損している場合、コアによって歯軸を大きく変更したい場合には向きません。
レジン系コアにはゴールドコアと同様 天然歯根に近い適度な硬さがあるため、歯根破折のリスクを小さくできます。それに加えファイバーコアには、歯に力がかかった際、ファイバーポストがしなるようにたわみ、コア内部の応力を分散することで、歯根への負担を大幅に軽減できるという最大のメリットがあります。そのため、歯根破折のリスクを最も小さくできるコアと言えます。
しかしながら、ファイバーポストがしなるようにたわみ、応力が分散できたとしても、コア本体を歯根に接着しているセメント(接着層)が耐えきれずに剥がれてくることがあります。それによってコアごと外れて脱落してくることがあるのは、金属系コアと何ら変わりません。それどころか(理由は後述しますが)、むしろ金属系コアよりも脱落しやすい傾向にあります。ただ、脱落しても金属系コアに比べて歯根破折を起こしにくいのはメリットではあります。天然歯根部分さえ無事であれば、何度でも新しく作り直すことができるのですから。
一方デメリットもあります。
かぶせ物を長年使用していると、その接着層が徐々に剥がれてくることがあります。その剥がれてきた接着層の隙間に唾液や細菌が侵入してきた際、レジン成分は「吸水性」があるため、劣化してコア内部に水分が入り込むとともに、一緒に侵入した細菌が繁殖する場所にもなります。その結果、コアの境界~内部で二次的な虫歯が発生しやすくなり、しかもひとたび虫歯ができてしまうと金属系コアよりも進行が早い傾向にあります。
また、金属に比べてレジンは熱膨張率が非常に大きく、天然歯根と比べてもかなり大きな数値となっています。そのため、飲食物の温度が歯に伝わることでレジンが膨張し、コア本体を歯根に接着しているセメント(接着層)が剥がれてくることがあります。その結果コアごと外れて脱落してきたり、隙間から二次的な虫歯が発生しやすくなったりします。
以上の特性から、歯肉よりも深くまで歯質が大きく欠損しているようなケースには向きません。コアの境界が常に湿潤環境になってしまい、二次的な虫歯ができやすくなるからです。
完全に白い色調のコアなため、透明感のある素材の かぶせ物(冠)には特に向いています。(例えばジルコニア・オールセラミック冠、CAD/CAM冠、ハイブリッド・セラミック冠の場合に。)
金属系コアと違い、金属イオンの流出により歯根や歯ぐきの一部が黒ずむことがありません。そのため長期にわたる審美面においては最適なコアです。
金属を一切含まないため、金属アレルギーの方にも安心して使用することができます。
2016年1月から保険内で被せる場合にのみ保険適用になりました。
当院では、保険外の場合には被せ物の費用に含まれます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
漂白(ホワイトニング) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
ホーム・ホワイトニング
(オフィス・ホワイトニング併用2回分までサービス)
|
× |
25,000円
(上・下両方で) |
ご自身で行っていただく歯のホワイトニング法です。自宅に限らず、任意の場所と時間で実行できます。まず歯型をとってオーダーメイドの漂白専用マウスピースを製作します。そこに自らの手で漂白剤を注入して、歯列に装着します。期間は、毎日数時間の使用で平均3~4週間。
手間はかかりますが、メリットの多い良いホワイトニング方法です。刺激の少ない低濃度の漂白剤で時間をかけて徐々に漂白していきますので、知覚過敏などの副作用が出にくく、白さの色むらが起きにくいです。
オフィス・ホワイトニングを併用することで、効果が早く得られ期間を短縮できたり、ホワイトニング効果の持続力がアップします。しかし知覚過敏の起きやすい方には、様子を見ながらオフィス・ホワイトニングを実施するかを検討いたします。
ホワイトニング全般に言えることなのですが、ホワイトニングは数段階ほど相対的に明るく白くする方法です。根元から先端まで均一で真っ白な歯にはなりません。そのような歯を望む場合には、歯を削って被せる通常の方法をお勧めします。
注意点として、以前から存在していた詰め物や被せ物などの人工修復物の色調は漂白剤では変化しませんので、ホワイトニングによって天然歯質との差異が大きくなります。あまり目立つような場合には、以前の人工修復物を新たな色調に合わせて再治療する必要が生じます。 |
ホーム・ホワイトニング
ジェル単品(シリンジ2本組)
|
× |
4,000円or
6000円 |
ホワイトニングの効果を持続させるためには、歯科医院での定期的な歯のクリーニングと、ご自身での定期的な短期ホーム・ホワイトニング(タッチアップ・ホワイトニング)が必要になります。ホワイトニング効果の持続期間には個人差がありますが、維持するためには概ね3ヶ月~1年ごとにタッチアップが必要になります。
当院で過去にホーム・ホワイトニングをされた方のみ4,000円。 |
ホーム・ホワイトニング
トレー単品(1個)
|
× |
3,000円or
10,000円 |
当院で過去にホーム・ホワイトニングをされた方のみ3,000円。 |
オフィス・ホワイトニング
(
1来院につき) |
× |
500円/1歯 |
通院していただき歯のホワイトニングを行う方法です。高濃度の漂白剤を歯の表面に塗り、そこに強いブルーライト(当院ではブルーLED)を当て漂白剤を活性化して歯を漂白します。
白さの色むらが残りやすく、なめらかな目的の白さを得られるまでには数回の通院が必要な場合があります。また、比較的短期間で効果が得られる反面、処置後に知覚過敏が起きやすかったり、リバウンドによる後戻りも短期間に起きやすくなります。そのため、オフィス・ホワイトニングのみの単独適用はあまりお薦めしません。ホーム・ホワイトニングを併用する方が副作用も少なく長期的な白さの維持には効果的です。
ホワイトニング全般に言えることなのですが、ホワイトニングは数段階ほど相対的に明るく白くする方法です。根元から先端まで均一で真っ白な歯にはなりません。そのような歯を望む場合には、歯を削って被せる通常の方法になります。
注意点として、以前から存在していた詰め物や被せ物などの人工修復物の色調は漂白剤では変化しませんので、ホワイトニングによって天然歯質との差異が大きくなります。あまり目立つような場合には、以前の人工修復物を新たな色調に合わせて再治療する必要が生じます。 |
ウォーキング・ブリーチ
(インターナル・ブリーチ)
(
5回まで)
|
× |
5,000円/1歯 |
歯の内部に直接漂白剤を入れることで歯を白くする方法です。1週間に1度ほど内部の漂白剤を詰め替え、それを数回繰り返します。過去に神経をとった歯が変色している場合や、神経が壊死して変色しており同時に神経をとる治療が必要な場合などに向いています。ただし、以下のようなケースには向いておらず、適用できる歯は非常に限定されます。
【適用除外ケース】
● 天然歯質部分の欠損が大きい場合
● 残存歯質が薄く、強度がない場合
● 歯茎が痩せて、歯根面が露出している場合
● 既に詰め物が広範囲に存在する場合
● 既に冠が被せてある場合
● 金属イオンなどによって黒っぽく変色している場合
● テトラサイクリン変色歯
実例として、
『神経はないが樹脂の詰め物が小さくしてあるだけで、かつ天然歯質がほぼ丸々残っていて、茶褐色に変色している歯』
に適用できることが多くなります。 |
歯肉漂白
(
1回につき)
|
× |
5,000円/1回 |
メラニン色素が沈着して広範囲に黒ずんでいる歯肉に可能な方法です。ただし、炎症による歯肉変色や、詰め物・被せ物など人工修復物(特に金属イオン沈着)に関連した歯肉の変色には効果がありません。
2~3回必要になる場合があります。当院ではフェノール・アルコール法を行っています。 |
|
× |
|
|
|
|
予防 |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
フッ素塗布
|
治療内容によっては含む |
500円
(お口全体で) |
|
PMTC
|
治療内容によっては含む |
5,000円 |
虫歯や歯周病予防のため、1~3ヶ月ごとに定期的に行っていくのが最も効果的です。虫歯や歯周病・歯石沈着など他に治療が必要な場合には、PMTCの費用は他の保険診療に含まれます。PMTC以外に治療が必要のない場合には、保険外となりPMTCの費用として4,000円かかります。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
部分入れ歯(部分床義歯) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
レジン床義歯
|
約5,000~ 25,000円
(歯数・設計などによる) |
5~10万円
(歯数・設計などによる) 保証3ヶ月 |
金属製のバネ(フック)を、自分の残っている歯に引っ掛けることで維持し、歯が失われた部分に人工歯を並べることで噛めるようにした一般的な入れ歯です。
レジン床義歯は大部分がレジン(プラスチック)で作られており比較的安価に短期間で作ることができますが、使用できる材料や、引っ掛ける金属バネ(フック)の設計などに保険制度上の大きな制約があります。
入れ歯の中では最も強度がなく、歯の欠損が広範囲の場合には短期間で非常に破損しやすくなります。とりわけ以下のようなケースには適していません。
● 前歯部分が欠損しているケース
● 噛み合わせが悪いケース
● 噛む力が強い方
● 奥歯の噛み合わせが左右共に損なわれているケース
● スペースが十分になく、入れ歯が薄くなってしまうケース
また特に左右にまたがるような入れ歯では、噛む度にレジン床がたわむことで、噛む力が逃げてしまい、しっかり噛めないと感じやすくなります。たわんで入れ歯がカタつく分、自分の残っている歯も一緒に揺さ振られ負担が増しますので、残存歯を痛めやすくなります。
温度伝導性が低い材料である(アクリル)レジンで広範囲を被うため、飲食物の食感・味覚は鈍くなりがちです。また強度をだすためにはレジンを厚くしたり大きめに作ったりしなければならないため、違和感が出やすくなります。発音に影響することもあります。そして見栄えについては、金属バネ(フック)が目立ちやすいという難点もあります。
デメリットの目立つレジン床義歯ではありますが、ただ一つ、修理のしやすい入れ歯であるというメリットがあります。そのため一定期間、「仮に」「つなぎ」の入れ歯として調整・修理を繰り返しながら使用していくのに向いていると言えます。
レジン床義歯の耐久性は一般的に1~2年以内と短く、天然歯が新たに欠損した場合にはその都度、新しく入れ歯の作り直しが必要になることがあります。 |
金属床義歯
|
× |
15万円~
(歯数・設計などによる) 保証1年 |
目立ちにくい歯の裏側などに金属部分を多用した入れ歯です。レジン(樹脂)に比べ厚さにして約3分の1以下とスリムで薄く、しかも高強度です。レジン床義歯より段差や隙間も少ないため違和感が少なく、丈夫で壊れにくくなります。また金属はレジン(樹脂)に比べ温度伝導性が高いため、食感・味覚を感じやすくなります。
また、レジン床と違って金属はほとんどたわまないため、入れ歯で噛む力をしっかりと支えやすくなります。その分、自分の残っている歯への負担が減ることで、残存歯を長持ちさせる効果も期待できます。
保険適用外のため、入れ歯設計の自由度は高く、工夫することで金属製のバネ(フック)が目立ちにくいよう設計することもできます。
人工歯についても保険適用外の高品質なものを使用しますので、見栄えの良さだけでなく、耐久性も高く摩耗しにくくなっています。
当院では金属にコバルトクロム合金、またはチタン合金を適宜使用しています。
メリットの多い金属床義歯ではありますが、もし金属フレームが破損してしまうと修理が難しい、高コストなレーザー溶接が必要になるというデメリットはあります。他にもケースによって製作準備期間が長くなることはデメリットでしょうか。長く快適に義歯を使えるようにするためには、事前に自分の残っている歯を被せ直したり等を行うことで形態や噛み合わせ全体を揃え直す必要性がでてくるからです。また、これまでに入れ歯を使用していなかったり、不適合な入れ歯を使用していたりした場合には、新しい入れ歯を製作する前に、まず時間をかけて粘膜の状態を整える必要がでてくることがあります。 |
フレキシブル・デンチャー
(ノンクラスプ・デンチャー)
|
× |
10万円~
(歯数・設計などによる) 保証1年 |
金属のバネが目立たない部分入れ歯です。ナイロンやポリエステルなどの変形性の樹脂を、残っている歯に引っ掛けます。金属バネを使う一般的な入れ歯と比べ、少し大きくなります。厚みはレジン床義歯と金属床義歯の中間くらいになります。
ただ、まったく金属を使わない設計にしてしまいますと、入れ歯が不安定になってカタつきが大きくなり、噛みにくくなったり違和感が強くなったりしますし、入れ歯の耐久性が大きく落ちてしまいます。そこで極力、外から目立ちにくい部分には金属製の装置を一部組み合わせる設計にすることをお薦めしています。
基本的に大きな修理があまりできない材料のため、毎日使用する場合は耐用年数が通常1~3年と短く、その度に繰り返し新しく作り直す必要があります。そのため少しでも長く使えるよう、当院では適用条件を下記の方に限定させていただいています。
●残っている歯がしっかりしている方
●顎の骨がしっかり残っている方
●噛み合わせが安定している方
●噛む力が強すぎない方
●時間をかけて咀嚼し過ぎない方
●口腔内の感覚が鋭敏ではない方
尚、特殊な方法にはなりますが、2つの入れ歯を持ち、使い分ける方法もあります。食事をするときには金属バネを用いた安定の良い入れ歯を使い、外出時など見た目を改善したいときにだけ、このフレキシブル・デンチャーを使う、というようなものです。その場合には食事のときにフレキシブル・デンチャーを使わないため、あまり高い強度や安定性は必要なく、まったく金属を使わない設計にすることで費用を抑えることも可能です。 |
|
× |
|
|
|
× |
|
|
|
|
|
|
|
|
総入れ歯(全部床義歯) |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
レジン床義歯
|
約8,000~ 14,000円
(設計などによる) |
約100,000~ 150,000円
(設計などによる) 保証6ヶ月 |
すべてレジン(プラスチック)で作られた保険診療の入れ歯です。厚みがあるので、人によっては違和感がとても強くなります。レジンは金属よりも熱が伝わりにくいため、食べ物の温度が感じにくくなり味覚が減退します。レジンは強い力がかかるとたわみやすく、ひび割れや破折が起きやすくなるため、咬合力の強い方や噛み合わせの悪い方には向きません。また、金属床と比べて適合性が劣ります。 |
金属床義歯
(コバルトクロム合金)
金属床義歯
(チタン合金)
|
× |
30万円~
(設計などによる) 保証1年 |
粘膜に触れる部分の大部分が金属で作られた入れ歯です。金属は強度が高く、レジンよりも極めて薄く作ることができるので、違和感もほとんど感じないか、非常に少なくなります。また金属はレジンに比べ温度伝導性が高いため、食べ物の温度を感じやすくなることで味覚を感じやすくなります。人工歯についても保険適用外の高品質なものを使用しますので、見栄えの良さや、耐久性が高く摩耗しにくいものにすることができます。入れ歯全体の強度も高いため割れにくく、長持ちします。また、レジン床に比べて適合性に優れています。 |
|
|
|
|
|
|
インプラント |
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
インプラント一式
(上部構造の銀歯を含む)
|
× |
【臼歯】
36万円/本 |
当院では現在、スウェーデンメーカー製の【ASTRA TECH・インプラント】、または純国産メーカー製の【KENTEC・インプラント】を使用しています。他に、【Zimmer Dental・スプラインHAインプラント(旧カルシテック・インプラント)】などにも対応可能です。
いずれのインプラントでも、当院ではインプラント手術の成功率とその後の長期安定性を最も重要視して種類・術式を選択しています。手術については術前CTによる診査をもとに、安全マージンを十分に取った計画を立て、2ピースインプラントを2回法で行います。
当院では、部位や本数にもよりますが、以下の場合にはきちんとした手術や長期安定性が見込めないため、インプラントはできないことがあります。
●骨が大きく不足しているケース
●噛み合わせが著しく悪いケース
●全顎的に中等度以上の歯周病がある方
●重度の「食いしばり」や「歯ぎしり」のある方
●心臓疾患や中等度以上の糖尿病、重度の高血圧症をお持ちの方
●肝臓疾患をお持ちの方
●脳血管疾患の既往のある方
●人工透析を受けている方
●悪性腫瘍の治療中の方
●骨粗鬆症治療薬としてビスホスホネート系薬剤を使用している方
●未成年の方
●金属アレルギーの方
●ヘビースモーカーの方
●妊娠中や授乳中の方
●開口量が著しく少ない方(手術器具が奥まで入らないケース)
●口腔内の自己清掃が十分に行えない方
●ご高齢の方
※保証期間…5年
(ただし上部構造が脱落し紛失された場合には実費負担が必要)
|
インプラント一式
(上部構造のハイブリッド・レジン冠を含む)
|
× |
【前歯】
42万円/本 【臼歯】
37万円/本 |
上部構造には、チタン製アバットメント(土台)、及びハイブリッド・レジン冠(内面に金属冠ありのタイプ)を使用。
※保証期間…5年
(ただし上部構造が脱離し紛失された場合には実費負担が必要) |
インプラント一式
(上部構造のジルコニア・ボンド冠を含む)
|
× |
【前歯】
46万円/本
【臼歯】
41万円/本 |
主な適用は前歯~小臼歯部になります。上部構造には、白いジルコニア・アバットメント(土台)、及びジルコニアボンド・オールセラミック冠を使用します。最も審美性の高いインプラント治療が可能になりますが、ジルコニアは天然歯質に比べて非常に硬い材質であるため、インプラント自体や対合歯に負担がかかりやすく、注意深くメンテナンスを行わなければ歯の寿命を縮めてしまうデメリットがあります。
将来的にもし歯茎がやせたとしても中の金属が露出しにくくなっています。
※保証期間…5年
(ただし上部構造が脱離し紛失された場合には実費負担が必要) |
骨造成手術 (GBR)
|
× |
5万円/1ブロック |
骨が不足している場合、必要になることがあります。
β-TCP、コラーゲン・メンブレン、チタンメッシュなどを適宜使用し、ソケットリフト、リッジ・エクスパンション、自家骨移植などを行います。 |
フィクスチャー(歯根部)埋入 |
× |
【前歯】
30万円/本
【臼歯】
25万円/本 |
一式に含まれている内訳です。
料金にはCT撮影代も含まれています。 |
アバットメント(土台部)装着 |
× |
6万円/本 |
一式に含まれている内訳です。 |
ジルコニア・アバットメント(土台部)装着 |
× |
7万円/本 |
一式に含まれている内訳です。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
カウンセリング(セカンドオピニオン) ※完全予約制 |
■当院では平素から治療についての説明を常に行っておりますし、治療内容についてのご質問にも丁寧にお答えしています。
■それら通常の説明・ご相談とは別に、現在の症状や治療方針について他の歯科医師の意見を求めるセカンドオピニオンには、自費診療にて対応しております。どの治療法にもメリット・デメリットが存在しますので、より適した治療法を患者さん自身で選択することができます。
例1) |
他院に受診されている患者さんが、当院の歯科医師の意見を要望される場合には、当院からセカンドオピニオンを提供することができます。当院を受診の際には患者さん本人に以下のものを持参していただくことが必須となります。
- 身分証(健康保険証・自動車運転免許証など本人確認のできるもの)
- 他院からの診療情報提供書(紹介状) … これまでの治療経過や症状の推移などの情報。
- 画像・検査データ
セカンドオピニオンに必要な情報が不足している場合には、当院で追加検査を行う場合があります。(その場合、カウンセリング費用以外に別途検査料がかかります)
カウンセリング後は、セカンドオピニオン内容を現在の担当医への報告書として作成しますので、一度必ず現在の歯科医療機関にお戻りいただき、そこで担当医と今後の事をご相談いただきます。その結果、当院での治療をご希望される場合には、改めて診療予約をお取りいただくことになります。
カウンセリング費用は、30分までが16,000円(税込)、それ以降は15分毎に6,000円(税込)加算となります。
尚、カウンセリング時間には、報告書作成に関わる時間も含まれます。
追加検査費用は、検査1項目につき800円~10,000円(税込)となります。 |
例2) |
当院に受診されている患者さんが、他院の歯科医師の意見(セカンドオピニオン)を要望される場合には、当院での画像・検査データや診療情報を提供することができます。
診療情報提供書と、画像・検査データの入ったCD/DVD-Rなどの資料一式の作成費用は、19,000円(税込)となります。
- 診療情報提供書 作成 … 16,000円
- CD/DVD-R 作成 … 3,000円
|
■他院での治療途中で、紹介状を持参せず当院に「ご相談目的」で受診される場合は、上記セカンドオピニオンのケースには該当しませんが、カウンセリングが主たる目的ということで自費診療での対応となります。当院で最初から検査・診断を行う必要がありますので、カウンセリング費用以外に別途検査料がかかります。(下記参照)
|
治療内容 |
治療費(税込) |
備考 |
保険内 |
保険外 |
カウンセリング |
× |
30分まで 16,000円
それ以降15分毎 6,000円 |
報告書をご希望の場合、報告書作成に関わる時間もカウンセリング時間に含まれます。 |
レントゲン撮影 |
× |
デンタル撮影 1枚 800円
パノラマ撮影 1枚 5,000円
CT撮影 1回 10,000円 |
|
口腔内診査 |
× |
2,000円 |
|
CD/DVD-R作成 |
× |
3,000円 |
画像データをご希望の場合。 |
■他院での治療途中で、紹介状の有無に関わらず当院に「転院」目的で受診される場合は、一般的な保険診療での対応となります。 |
|
保証について |
■当院で保険外治療を行った範囲についての保証制度を設けています。
■保証は【減価償却方式】となります。
例1) |
「費用60,000円、保証5年」の治療の場合、保証金額は毎年12,000円ずつ減額されていきます。例として、2年経過後に同じ材料で再製作する場合には、24,000円の費用負担となります。 |
例2) |
「費用40,000円、保証4年」の治療の場合、保証金額は毎年10,000円ずつ減額されていきます。2年経過後に同じ材料で再製作する場合には、20,000円の費用負担となります。 |
例3) |
保険外治療の場合、1年未満での再製作は無償となります。ただし義歯(入れ歯)の紛失・修理不可能な大破は100%有償となります。 |
■ もし保証期間内に同じ内容での再製作ができない歯の状況になったり抜歯することになった場合には、その後の治療費(保険外治療に限る)から保証残額分を値引きさせていただきます。 |
■患者さん自身による着脱清掃式(可撤式)治療の場合、もしご自身の不注意や不慮の事故等により紛失または修理不可能な破損をしたときには、保証期間内であっても再製作は100%の費用負担となります。 例) 義歯(入れ歯)
■被せ物・詰め物治療の場合、脱落後の紛失、修理不可能な破損であっても、保証期間内であれば通常通りの【減価償却方式】による費用負担で再製作いたします。
■2年以上にわたり定期検診(メインテナンス)を受けていただけなかった場合、保証期間内であっても再製作は100%の費用負担となります。再製作ではなく修理が可能なときには治療内容に応じた金額での有料となります。 |
|
|